7月30日(日)に猛暑の都内を抜け出し、群馬県の避暑地でもある赤城山でマラニックを開催しました。涼と楽しさを求めて約50名の方にご参加いただきました。標高1300m付近だけあり、下界よりも10℃近く涼しく、また、大沼の水面と周りの木々、遠くに山々を眺める最高の景色の中、ランニング、ウォーキング、登山の3グループに分かれてそれぞれに楽しみました。
今回は参加賞として提供していただいたスポーツドリンク、エナジージェル、お水を受付時にお渡しをして熱中症対策。途中にエイドを設け、お水、スポーツドリンク、お茶、そして参加者の方からいただいた梅干しを提供、ゴール後は登利平さんの鳥めしお弁当、キュウリの塩漬けやこれまた参加者の方からいただいたスイカ、トウモロコシなどもお出しし豪勢なマラニックになりました。最後はスペシャルゲストでご参加いただいた山西先生にお言葉をいただき五輪締めで終了。終了後、希望者は富士見温泉に立ち寄り汗を流しそれぞれお帰りになりました。
皆様のご協力のおかげで、無事にマラニックを終了することができました。皆さんから「楽しかったぁ〜」と笑顔を交えて言っていただいたことが、何よりも嬉しく、これからの励みになりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
ここからは、それぞれのグループからのレポートです。少し長くなりますが読んでいただけたら幸いです。
文責:K
「登山」グループのレポート
登山グループは地蔵岳を目指してスタート。大洞駐車場から覚満淵の木道を歩いている途中で、カルガモ親子の水の戯れに出会いほっこり気分で散策し、鳥居峠へ続く緑に囲まれた道を上り鳥居峠の茶屋へ到着。まずは記念写真でハイポーズ。ここは以前ケーブルカーの駅舎で桐生市と前橋市の市境に建っており、店内には市境の標識があります。一方は桐生市街を望め、一方には覚満淵を見渡せる眺めのよい場所です。ここから小沼に抜けるちょっとした登山道をゆっくり登り駐車場手前に到着。ここが地蔵岳ではありません。ウォーミングアップです!の言葉にみんなガックリ。さあ目の前にみえるあの山を目指しましょう!の掛け声に「え〜〜!」の反応で再スタート。左に小沼を見ながら八丁峠へ向けて歩をすすめ、エイドに到着。水分、梅干しの塩分補給をして、いざ山頂へ。階段が続きそれぞれのペースでえっちらおっちら、励みは眼下に見える小沼や山々の景色。はぁ〜はぁ〜顔からの汗も半端なく流れ、山頂からの景色を楽しみに皆さん頑張りました。頂上からの景色は大沼と遠くの山々がみえ、登山をされているSさんの説明を聞き登ってきた甲斐があった!綺麗な景色に癒されながらしばし休憩。さて折角登ってきたけれど下山開始。足元に気を付けながら一歩一歩。八丁峠に到着し、再度エイドで休憩してここからさらに会話が弾みながら山道を下り、日本一短いスキー場の脇を通りゴール。お疲れ様でした。
ゴール後は、ランニング、ウォーキンググループと合流して全員でつくりたての登利平さんの鳥めしお弁当やキュウリ、スイカなどをいただき、お腹も満たされました。疲れもあったけれど、皆さん笑顔で会話されていて楽しまれた様子が伝わり、我々もその姿に癒されました。怪我無く無事に終了でき皆さんに感謝しています。ありがとうございました。
文責:K
「ウォーキンググループ」のレポート
7月30日、街中が35℃超の猛暑に喘ぐ夏の日、標高1,000m以上の赤城山大洞エリアは7〜8℃低い気温で爽やかなコンディション。ウォーキンググループは総勢17名の選りすぐりの精鋭で赤城の自然を満喫しました。メンバーは東京からの遠征組と地元チームの混成部隊です。
大洞駐車場をスタートし覚満淵、小沼を経て八丁峠へ、第一スキー場ルートから大洞駐車場へ戻る6km弱のワイルドなコースです。ほとんど自然道でアップダウンもありますがエスケープルートもあり、安心して楽しめる行程を計画しました。
午前11時、出発。何ということでしょう、取材の上毛新聞社記者さんがカメラを構えたのを群馬のマダム達は見逃しませんでした。ガイドの筆者を一瞬にして追い越し先頭に立ちました。その目論見通り、翌日のスポーツ面には楽しそうに歩く彼女たちの写真が掲載されたのでした。おめでとうございます。
大沼周回道路から赤城ビジターセンター前まで舗装道を約500m歩き、覚満淵入口に到着しました。周囲約800mの湿原で「小尾瀬」とよばれる湿性植物と高山植物の宝庫です。鹿よけのフェンスを開けて周回コースに入ります。木道も設置されていますが私達は左回りのハイキングルートへ。様々な高山植物を見ることができてメンバーの方は「これは○○」などとやりとりされていますが無粋者の私には全くわかりませんでした。それにしても青空が気持ちイイ。
半周ほどしてコースを鳥居峠へと進めます。舗装道路の脇のハイキングコースを登っていきます。鳥居峠は前橋市と桐生市の境界にあります。レストハウスの中に市境があり、実際に見ることができます。このレストハウスはかつてあった鳥居峠と小地蔵岳を結ぶケーブルカーの駅舎だそうです。ここを源流とする天然水を群馬県産サントリービールは使用しています。ビールのために生きているスタッフSZ氏は期待していたようですが、ビールが湧き出ているのではありませんので酔っ払うことはありません。彼にとっては痛恨の極みでした。夜は桐生市街の夜景が美しいみたいです。(写真2)
鳥居峠を11時45分に出発。ここから山西先生がひっそりと合流されました。小沼に向かってハイキングコースを登っていきます。小地蔵岳をトラバースするルートはやや上り、少し脚を使う最大の難所で「まるで登山」という阿鼻叫喚の世界です。チームだからこそ乗り越えることができました。そんな中、スタッフIK氏はご自慢のカメラでモデル撮影会のようにメンバーを撮りまくっていました。素晴らしい。このような地道な努力を積み重ねていけば4回目もそんなに遠いことではないでしょう。最後の部分は木の階段が整備されていますがやや傾斜があってワイルドでした。
小沼平には12時10分着。小休止して小沼周回に向かいます。小沼は周囲を地蔵岳、小地蔵岳、長七郎山に囲まれ、長七郎山の爆発によって作られたカルデラ湖です。周回の道は平坦な林の中の静かなコースです。ここでも植生を守るための鹿よけのネットが木々を囲んでいます。家族連れやグループの人々がのんびり昼寝をしたり散歩したり、ユルユルの雰囲気です。小魚の影も見ることができました。飼い犬も泳いでいました。彼の意思なのか葉不明です。
小沼駐車場到着は12時50分。ここで安全な舗装道路を下るチームとワイルドなハイキングコースを進むチームに分かれました。ワイルドチームは上り坂を八丁峠へ。ここには地元のスタッフKN氏がご家族には秘密で全財産をなげうって渾身のエイドを準備してくれていました。地蔵岳登山のコースにもなっていて冷たい水、梅干しなどとてもありがたかったです。家庭を捨て、参加者のためにだけ道具の運搬や氷の準備など大変な労力をかけてくださいました。大感謝です。
13時出発。谷筋のワイルドなハイキングコースをゆっくり下っていく精鋭達。既に人数は半分に減ってしまったサバイバルゲームです。山西先生の姿もいつの間にか消えていました。(本当は小沼駐車場から舗装道路チームでした)
第一スキー場のゲレンデでは前橋東高校の女子高校生がインターバルの上り坂走をやっていました。若さ爆発でケラケラと笑う声から老人達は生きていく力をもらったのでした。
大洞駐車場着は予定通り13時30分。登利平のお弁当はさすがのおいしさ。スイカやオレンジ、またトウモロコシの差し入れもあってサービス満点
今回のマラニックではKN氏はじめ地元群馬のランナーの皆さんにもサポートいただきました。ありがとうございました。おかげさまで遭難者、けが人もなく無事に終了することができました。めでたし、めでたし。
(Y)
「ランニンググループ」のレポート
赤城山を走るのは人生で初めてのことだったので、当日はとても楽しみにしていました。
大洞駐車場に集合して、ランニング、ウォーキング、登山のグループに分かれ、私はランニングのメンバーと一緒に最初は大沼の周回道路を走ることになりました。予定では12キロを走る目標でしたが、当日快晴ということもあり大沼を1周した5キロ地点で給水休憩を取ることにしました。しかし給水場所は峠の途中にあるということで、急こう配の登坂をゆっくりと仲間と走ることにしました。永遠と続く上り坂の途中、声を出し気合を入れながらのランニングとなりました。給水地点にたどり着いて、冷たい飲み物を喉に流し込んだときの爽快感は、真夏ランニングの良さだと感じました。帰りは岩をよけながら登山道を歩いて降りましたが、今回は10キロほどのランニングとなりました。他のグループもフィニッシュし、群馬名物鳥丼、冷たいスイカやキュウリを皆さんで頬張りながら、今日のイベントが終了しました。都心の猛暑を避けて自然豊かな山や湖を見ながら走るのは、だいぶ久しぶりのことだと思い、心地よい疲労感と満足感に浸りながら列車で帰路に着きました。
(H)
ここから写真をお楽しみください。たくさんあります!