ランニング大学学長の山西哲郎先生、ランニング伝道師としてランニングの世界で活躍されてきました。めでたく80歳の傘寿をお迎えになる記念に講演会を開演いたしました。6月25日(日)、聴講のため東京海洋大学越中島校舎に20名以上の走友が集いました。遠方より上京されたランナーズサポートかごしま事務局長、初めて社会人を指導されてから50年以上のお付き合いになるホルプマラソン学級の皆さん、埼玉で活動されベアリス大会の講師でおなじみの刀水ACの皆様など、先生ゆかりの方々が多く来場されました。
「もう一度走りだすために」を演題に、ランニングの世界28号の巻頭言をテキストに講演はスタートしました。冒頭、鳥取砂丘、日本海を遠望する故郷の風景を語る先生は少年に戻ったようでした。
心臓の手術からランニングの世界へ帰ってきた日々を振返りながら、同じように再生をめざす石川弘樹氏との対談に話は進みました。術後は歩くだけだったが少しずつ走ることができるようになってきたことをうかがい、嬉しく思いました。パーシー・セラティ、アーサー・リディアート、ロジャー・バニスター、エミール・ザトペックなどランニング界の巨星の話を経て、加齢とフレイルの世界にも踏み込みました。
講演会というより先生のランニングヒストリーを紐解くエッセイのような90分の山西ワールドでした。
講演を終えた後はグランドに移動して実技の時間です。おなじみの海洋大学越中島キャンパスで先生の再生プロセスを実践しました。梅雨の中休みの暑さの中でしたが爽やかな汗を流すことができました。
海洋大学でのプログラムを終えて、会場を門前仲町の中華料理店「巴蜀百味」に移して(お待ちかねの?)懇親会です。コロナ禍のため久しぶりの会食です。山西先生を通して、多くの知己を得ることができたことの有り難さをあらためて認識しました。また、乾杯の発声をいただいた山地先生と山西先生は60年以上のお付き合いです。ランニングを通して各々の世界が繋がり広がっていくことは素晴らしいことです。
参加いただいた皆様から山西先生にはランニングウォッチ「ガーミン」が記念品としてプレゼントされました。着実に時を刻んで10年後の卒寿のお祝いまでさらに元気にご活躍いただきたいと思います。(Y)