ランニングの世界・友の会、新年度は「より多くの走友との出会いの機会を創ること」を目標に活動します。講座のテーマも高齢者のランニングやオリエンテーリング、実業団ランナーの生活など、特別講師からのより具体的な情報を提供して参ります。また、都内の公園巡り、思っているほど僻地ではない群馬県などを会場にご当地マラニックも予定しています。もちろんウォーキングにも対応して参りますのでよろしくお願いいたします。
そしてランニング大学4月講座は4月23日(日)開講しました。会場はこちらも新入生を迎えた東京海洋大学。
メインテーマは「さあ、走りだそう、歩きだそう」。山西哲郎先生の総論に加えて、小林 均先生の実践的な講座を設けました。
山西先生の講話は4月1日発刊の「ランニングの世界28号」の特集テーマ「もう一度走りだすために」からの再生走。導入は28号グラビアの話から。
そこから様々な話題に触れていきます。・赤城山山麓ランニング ・旅するオリエンテーラー寺垣内氏 ・Burn to Run ・ボストンマラソン、ホノルルマラソン ・心臓病 ・トレイルランナー石川弘樹氏 ・岡山の高梁マラニックなど。論旨が全く一気通貫しないのは総論だからでしょうか。
続いての講座は約1年ぶりの小林先生の担当です。山西先生に指導を受けて40年だそうです。「ランニングに生かせるウォーキングトレーニング」をテーマに講義いただきました。午後の部の実技と連動した具体的で明快な内容です。理論の「ウォーキングとランニングの共通点と違い」「ランナーがウォーキングトレーニングをおこなうメリット」、そして実技に直結する「ランニングに生かせるウォーキングトレーニングの実際」を資料に沿ってわかりやすく解説していただきました。正しく効率的に走るためにはウォーキングからのフォーム作りや技術の体得が有効であることが理解できました。また、千葉県の大網白里での砂浜走がフォームの改善に有効で、陸上部の学生のタイムが向上したというエピソードは興味深いものでした。山西先生の鳥取砂丘走にも共通するものがありました。受講生との活発な質疑応答もあり、充実した講義になりました。
午後は90分の実技です。重要文化財「明治丸」前の芝生グランドはツツジの花が満開です。
さわやかな天気にも恵まれ、小林先生のレッスンは気持ちよくスタートしました。ウォーミングアップから股関節柔軟性をめざすハードルの抜き足運動、前まわし後ろ回し、足振り、腿上げ前後左右など午前中の講義の実践です。スムーズな体重移動のための・ゆっくり歩き→速歩→競歩→ランニングへの移行運動。さらにスキップからランニング、踏みつけ歩きからランニングなど、ウォーキングからランニングにつながるメソッドをこなしていきました。先生に了承いただきましたので、実技の動画を受講されたメンバーに公開させていただきます。
ランニンググループは途中から分かれて池田講師からレッスンを受けました。池田講師は普段は事務局という仮の姿ですが、その正体は専門知識と経験を積んだウォーキングのプロでもあるのです。外見から普通のまじめなおじさんだと思っていたら大間違いで、一般の人が経験できない波瀾万丈の人生を歩んでいるのです。興味がある人は本人に直接お問い合わせくださいね。
今回の講座では、山地先生から書籍「ランナーのメンタルトレーニング」のほか、雑誌クリールに掲載された「佐々木誠先生のマラニック特集」、「鴻巣ランニングクラブ活動通信」など情報が満載でした。5月以降のイベントにもご期待下さい。(Y)