2023年03月27日

ランニング大学3月講座レポート

桜咲く 3 月 26 日(日)、ランニング大学 3 月講座は「私のランニングを語る」をメイン
テーマに開講しました。年度末の講座は山西哲郎先生に加えて、山地啓司先生、佐々木誠先生を特別講師に迎えての特別編です。
会場は東京海洋大学越中島キャンパス、2 月と同じ 1号館です。歴史ある重厚な建築物で非日常を体感しながら開講できることはありがたいことです。雨のため屋内での講義と実技でしたが充実した内容となりました。
山西先生の講義のタイトルは「走る仲間は一生の友」、ボストンマラソンでの経験などを織り交ぜながら、「ランニングと会話」「チームと友達」「孤独と一体感」などいくつかの場面からランニングを解説
して下さいました。大学陸上部入部時の遅いランナー時代の山地先生との出会いなど興味深いエピソードも講義の楽しいエッセンスでした。
「対話ランニング・ウォーキング」をテーマに講義いただいた山地先生は山西先生の 1 年先輩です。対話の効用を掘り下げた興味深い内容でした。「ランニングを知る者はこれを好む者にしかず ランニン
グを好む者はこれを楽しむ者にしかず」と論語から引用された言葉は山地先生が孔子に成り代わって説いているような風貌を感じました。
山地先生、山西先生とも 80 歳近い年齢を感じさせない若々しさは、ランニングの効用の証明ですね。
講義の後半から実技は快体健歩代表、快体健歩療術院院長 https://kaitaikenpo.com/の佐々木誠先生に担当していただきました。東京マラソンの救護担当の経験から会話についての国民性、市民ランナー大会でのペーサーの功罪など新しい視点からの印象的な講義でした。
雨天のため実技は屋内で実施しました。実技の内容は佐々木先生のご厚意で動画を記録させていただきました。呼吸法を解説いただきながらのウォーミングアップ、クールダウンは、佐々木先生の専門分野です。また、膝など下肢の負担を軽減した「走りもどき」は、特に高年齢の方や故障を抱えた方には貴重な運動法になると思いました。このような実技は、普段ですとやり終えると忘れてしまいます。今回、動画を撮影させていただいたことで、受講された皆様は振返りながら繰り返して取り組むことができますので、貴重なお宝映像になるはずです。
佐々木先生は当初オブザーバーとしての来講の予定でしたが、ランニングの指導、故障改善のプロフェッショナル中のプロである先生に指導いただけるチャンスを逃がす手はないと考え、動画撮影などと
ても厚かましい企画を提案させていただきました。
先生に快諾いただき実現しました。心からお礼申し上げます。受講者の皆さんは幸運に恵まれましたね。コロナ禍のなか 2022 年 4 月からスタートした年度でしたが少しずつ回復傾向を感じるよ
うになりました。コロナ感染は収束していませんが逢いたくても逢えなかった方々との出会いが増えてきたことは幸いです。3 月講座でも懐かしい顔を拝見できました。年度末を迎え希望を持って新年度に向かっていきます。今後とも、よろしくお願い申し上げます。
posted by miko at 15:22| Comment(0) | イベントレポート

2023年03月16日

菜の花マラニックレポート 〜マラニックは出会いの場〜

晴れて気温19℃、天候に恵まれた3月12日(日)、20名以上の方に参加いただき「菜の花色の江戸川」と「流山江戸回廊レトロな街並み」を楽しむ「菜の花マラニック」を開催しました。
千葉県と東京都、埼玉県の境を流れる江戸川、その土手は筆者のランニングのホームコースです。2月講座でお話いただいたブラインドランナーの薮太郎師匠も流山市の土手のそばに自宅があり、伴走の定番コースでもあります。
江戸川の春は菜の花とともにやってきます。黄色の絨毯に覆われる3月上旬から、暖かい南風が吹き、雲雀や雉の鳴き声が聞こえるようになります。また流域の流山市の本町はかつて江戸川の水運やみりんの製造で栄え、現在も古い街並み、老舗、土蔵などが残っています。本町江戸回廊と呼ばれ、レトロな雰囲気を楽しめるスポットです。そんな江戸川の春をゆっくり楽しむマラニックになりました。
ランニンググループは10名、松戸駅に集合し江戸川土手を関宿方面の上流に向かって楽々ペースで進みました。いたるところに菜の花の花畑が広がり雲雀のさえずりが聞こえてきます。実は2月の下旬から土手を走るたびに菜の花の咲き具合を気にしていて、なかなか黄色い花が咲かずに少し焦っていました。ようやく約1週間前からの暖かさでどんどん咲いてきてくれて胸をなでおろしました。途中から橋を渡って埼玉県側に。約10キロを2時間余りかけてのユルランでした。
三郷駅に集合したウォーキンググループ、埼玉県側の大お花畑を経由して流山橋を渡りました。メンバーは遠方から参加いただいたグループ、久しぶりにお会いできた方々など13名、嬉しい出会いの場にもなりました。千葉県側の左岸をゆっくりと散策します。土手の上は舗装されてサイクリングも楽しめます。遡っていくと利根川に合流し群馬県まで続いています。暖かさに誘われて自転車も多く走っていました。
合流後の昼食は江戸回廊で築124年の国登録有形文化財の「笹屋土蔵」の内装をリノベーションした「蔵ごころ」とお米屋流山食糧の倉庫を改装した「古舎カフェ灯環」へ。両店舗とも古民家、倉庫を利用したレトロな店造りです。
午後は江戸回廊ウォークです。浅間神社、見せ蔵の万華鏡ギャラリー、焔魔堂、新選組陣屋後、まちなかミュージアム、光明院、赤城神社、南北約2キロ弱の範囲の散策です。万華鏡ギャラリーはいつの間にか改装してカフェとミュージアムが併設されていました。なんという幸運でしょう、主なポイントには流山市の観光ボランティアの方が待ち受けていて丁寧な説明を聞くことができました。
終点はゆるゆる走る流山電鉄平和台駅。15時過ぎに(一部遠方の方は14時ころ)到着して春を満喫したマラニックを終了しました。
今回は23名の皆様にご参加いただきました。コロナの影響でしばらくお会いできなかった皆さん、古くからのお友達同士の方々、初めての方との出会いもありました。マラニックは出会いの場でもあることをあらためて感じました。ランニングの世界・友の会ではこれからも皆様に喜んでいただけるイベントを開催していく予定です。またご一緒しましょう。(Y)
※写真はクリック(タップ)すると大きくみれます。
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posted by miko at 08:50| Comment(0) | イベントレポート

2023年03月10日

2022年度 2月 ランニング大学レポート

2月19日(日)に海洋大学越中島校舎で開催しました。
今月は「ランニングと健康生活」をテーマに、午前の座学は山西先生に「ランナーの心」と題し、萩原隆氏の「健康ランニング考」の講義をしていただきました。「走りは苦痛の多い退屈なもので幸福感などあるとすれば、走り終えたときにもう走らなくてよいと思う瞬間である。」という言葉に、ふとレースを思い出し、確かにと妙に納得してしまいました。ランナーズハイはエンドルフィンの作用であることや、ランニングをするのであれば、外に出て自然に親しみ、四季の移り変わりに耳を傾けているうちに感覚がとぎすまされ、自分の体の声を聞くことができるようになる。まさに自然流マラニック、ランナーの心につながる内容でした。
午後の実技は、山崎倫明代表のバンバンクラブ(伴走、伴歩)の皆さんにご協力をいただき、視覚障害者ランナーの伴走経験をさせていただきました。はじめに視覚障害者ランナーの中澤氏のこれまでの人生経験をおもしろおかしく語っていただきました。生まれつき視覚障害で小学校から寮に入り、自分のことは自分でやる事を寮母さんに教えられ「たとえ目が見えなくてもなんでもやってみる」がポリシーとなったそうです。青梅マラソンの高校生の部の10qで大会でも初めての視覚障害者ランナーとして出走し、仲間が囲ってくれ健常人と一緒に走っていると感動したことが、今まで走り続けられている原点になったこと。そこから伴走者とタオルを使って誘導してもらう事を考えたり、様々な練習方法を見つけ練習を重ね大会に参加されたりと、ランナー人生を送られています。時間が足りないくらい盛りだくさんの内容のお話でした。
 お話のあとは外に出て実際に伴走体験です。伴走とは障害者ランナーが安全に安心して走れるように、路面状況を説明、走路の確保、進行方向を伝えるなどして一緒に走ること。伴走は障害者ランナーと伴走者をつなぐ大切な伴走ロープを使用します。伴走に関する様々な注意点を教えいただき、障害者ランナーと一緒に走りました。曲がるときは少し手間で右や左と伝えるのですが、考えているうちに曲がるポイントになってしまったり、人とぶつかりそうになったりと最初はみんなうまく誘導できなく、伴走の難しさを知りました。今度は目を閉じて視覚障害ランナーとして体験。体験することでどの様な事を伝えて欲しいなどがわかり、再度、伴走するときには、だいぶ伝えられるようになったようでした。視覚と聴覚の両方の障害を持っている方を「盲ろう者」といいますが、盲ろう者の伴走は伴走ロープが頼りで軽く引くときはそろそろ曲がる、強く2回引くと曲がる時などさらに細かい合図があり、伴走の難しさ、重要さを知ることができました。まだまだいろいろありますがとても良い体験ができ、障害者ランナーと今後も一緒に走りを楽しみたいです。
最後にどどいつ「手にはヒモ カーブ坂道 段差にでこぼこ 手足をそろえて走りましょう」が伴走のポイントです。
一日笑いのある楽しい時間でした。バンバンクラブの皆様ありがとうございました。

文責:K

写真もお楽しみください
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posted by miko at 20:05| Comment(0) | イベントレポート