12月18日(日)2022年最後のランニング大学を有明スポーツセンターで開催しました。
今月は「ランナーの身体について考察する」をテーマとし、講義は山地先生に「ランニング・ウォーキングは心と脳を鍛える」のお話をしていただき、実技は故障予防のための「筋トレとレストレッチ」で山西先生に指導をしていただきました。
午前の講義では、運動と大脳は考える葦(足・脚)である。人々がランニングを始めた理由(目的)のいくつかある中で「精神力を鍛える(頑張れるこころやからだを動かす喜び、速やかなストレス解消。そのために心身の癒し、認知症予防)」があり、知らず知らずのうちに多くのランナーが体験していて、それがランニングやウォーキングを続けている根本になっているのではないかとうなずける内容でした。また、中枢神経系の構造・機能とトレーニングの関係では、大脳皮質で考えるから脳幹へ伝達して体の動きになること、神経細胞のシナプスには伝達物質のホルモンが存在し、そのホルモンの種類により心理的影響を与えることなどを学びました。ランニングは抗うつ剤と同じ効果が証明されているとの紹介もあり、自然豊かな環境でのランニングは気分を爽快にし、また疲労回復を早める。心と身体の関係を生理学的観点から学びました。
実技では、故障予防のための「筋トレとレストレッチ」をテーマに走る前にまずはウォーキングから開始。今回はランニンググループとウォーキンググループ合同で実施。ウォーキングの動きの延長にランニングがある。ウォーキングフォームがきちんとできていないとランニングフォームも崩れてしまい、故障につながる。姿勢を真直ぐ肩関節周りの動きや腕の動かし方を歩きながら実施。その後は、股関節の動かし方、足上げや足の着地の仕方などまだまだ歩きながらゆっくりとした動きの中で実施。次は、手すりや斜面を使い、ストレッチで筋肉を伸ばしたあと階段を何度か駆け上がりようやく軽くゆっくりジョギング。その後、芝生へ移動して体感トレーニングや股関節などのストレッチ。最後は20mほどのダッシュと仰向けからのダッシュを3人ずつ行い、ウォーキンググループの方々もご自身のスピードで真剣に取り組まれ、一種の運動会のようで気持ちよい運動ができました。家でも実践できる内容もあったので受講者はぜひご家庭でも実践して、正しいフォームでランニングやウォーキングを楽しんでいただきたいです。
次回からは、久しぶりに海洋大学越中島校舎に戻り開催できることになりました。懐かしくもあり、嬉しさもあり来年も楽しみです。
今年一年を振り返り例会は開催できない月もありましたが、合宿も開催することができ、開催できたことに感謝し、また受講していただいた方々にも厚くお礼申し上げます。
来年も自然流ランニング大学をどうぞよろしくお願いいたします。(文責:K)
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