2018年08月21日

ランニングの世界・友の会夏合宿(8月17〜19日)報告

妙高高原(新潟県)での夏合宿。それは、山西哲郎先生が手取り足取り指南する幸せな3日間だった。それにしても、ランニング指導の第一人者である先生がなぜこれほど、初心者や高齢者、一介の市民ランナーの指導に情熱を燃やせるのか。その思いに応えたい。
 【初日】
 前日までの猛暑がうそのように、いっきに涼しくなった。われわれは、妙高スポーツ公園のトラックへ行った。気合を入れて5周走り、1周ごとのラップと、終了後の脈拍を計った。様子をS氏がビデオに収めた。あとでフォームをチェックするのだ。このあと、インターバル走と起伏走をした。
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夏合宿はスピード練習で始まった
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続いてインターバル走
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起伏走。S氏(左)がビデオを撮る

 【2日目】
 モーニングランは、長野と県境をなす関川の落差55メートルの苗名滝を目指した。水音が聞こえる。最近はセミの鳴き声ばかりだったから、気持ちがいい。早朝から、大学生や高校生のランナーが行き交う。若者は走りが軽い。約7キロ走った。
 宿に帰り、前日のビデオをチェックした。「Uさんは腕が振れていないね」。山西先生がそれぞれのフォームを解説する。他人のフォームを見るのも重要だ。観察力がつけば、自分のフォームもよくなる。「弱点を探すのでなく、よくなったところを見て」と山西先生は言った。
 このあと、われわれは、弁当をリュックに詰め、車で笹ヶ峰に行った。最初は牧場内をジョグ。ダムを渡り、長い階段を上り、夢見平でトレランを楽しんだ。下りでU氏がこけ、右膝をすりむいたが、すかさずY氏が、消毒液と絆創膏を用意する万全の救護態勢。全員が無事、完走した。約15キロ。
 特筆すべきは、宿の「ハイランドロッジ タケゲン」の食事のうまいことである。この日は、ノドグロを焼いたのが1人まるごと1尾出た。都合22キロ走ったあとだ。一番搾りも雪中梅もある。何という幸せ! だが、本当にうまいのは、高原育ちのナスとかウリとかタマネギだ。「タケゲン」では、自ら野菜を栽培しているそうだ。
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宿の前に午前6時集合。まずはストレッチ
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苗名滝までモーニングラン。学生諸君の邪魔にならないようにね
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苗名滝
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宿でフォームをチェック。左後方に山西先生
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ダムを渡り、夢見平に向かう階段を上る
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夢見平遊歩道

 【3日目】
 モーニングランはいもり池に行った。この日は、強豪大学が出場する「黒姫・妙高山麓駅伝」が開催され、いもり池にも中継所ができていた。約5キロ走った。
 その後向かったのは、野尻湖である。1周15キロを走る。湖畔を走るイメージだったが、実際は大半が森の中で、とても気持ちのいいコースだ。ただし、かなりのアップダウンがある。「調子はどうだ?」と車の助手席から山西先生が声を掛ける。「大丈夫です!」。気分はすっかり、駅伝選手だった。(S)
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いもり池の周りを走る。後方に妙高山
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車に分乗し、野尻湖に到着。コースと時間を確認した
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野尻湖畔を走る
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周回の大半は森の中
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2018年08月07日

自然流ランニング大学例会(8月)報告

8月5日(日)、灼熱の太陽輝く東京海洋大学越中島キャンパス85周年記念会館で自然流ランニング大学8月講座は開講しました。
講師はランニング伝道師山西哲郎先生。座学のテーマは「健康とランニング」。心身の健康はランニングの主要な課題であり目標です。正しく健康的な運動としてのランニングは生活の一部と位置づけられています。講座ではランニングを通しての真なる健康づくりを学ぶとともに、中高年における自己にふさわしいランニング処方を身に着け実践することを目標とします。
また特別実技として場所をグランドからプールに移して田村悠司先生に「着衣泳」の指導をいただく内容になっています。
午前10時、ランニングの世界11号の巻頭言「ランニングと生活」をテキストに山西節の講座がスタートしました。
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先人たちのランニング人生観と受講生の自己・精神・身体をリンクさせる作業です。ランニングが生活に及ぼす影響、日内の生体のリズムとランニングの関係、季節とともに移ろうランニング生活、そして年代によって変化していくランニング生活を学びました。
ランナー生活の評価チェックには歩数、消費エネルギーが有効だそうです。ランナーは1日8000歩が下限であること、階段昇降は通常の歩行の3倍のエネルギー消費であることなど興味深い内容でした。
実技は35℃超のグランドで実施しました。4人1組で100m5本のリレーを2セット行いました。
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短時間で距離も短いトレーニングでしたが給水をとりながら効率的で安全なレベルであったと思います。高温の中を長時間長距離走るより高質な内容になりました。給水用の重いクーラーバックを運んでいただいた事務局池田さんに感謝です。
実技2部は田村先生にご指導いただき「着衣泳」の体験です。先生は東京海洋大学教授で海難学会の副会長です。テレビ、ラジオででも活躍されていますが海や川での溺死事故を無くしたいという強い思いが伝わる講義でした。
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受講生は長袖長ズボンにサンダル、ランニングシューズなどをはいてプールに入ります。まず2Lペットボトルを体につけて浮力を体験します。思いのほか大きな浮力を得られるものです。
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息を吸った状態で人の比重は0.98になります。2%の部分は水の上に出ることになり、仰向けになると鼻と口が水面に出て呼吸ができるようになります。これが「背浮き」の状態です。「ういてまて」という言葉はまさに海難から生還するキイワードになるのです。2020年からこの「背浮き」が小学校の学習指導要領に入るそうです。それにしても夏空を見ながらプールの水の中を漂うことは非日常の解放感がありました。
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とても貴重な時間を過ごすことができました。(Y)
posted by miko at 08:21| Comment(0) | イベントレポート