では、キロ6分を「速い」と思っている人、だから「きつい」と感じている人。ほんとうにそうなのでしょうか。それを教えてくれるのが、「心拍数」です。
まず、それぞれの最大心拍数をはじき出します。最も簡単な算出方法は、220−年齢(女性は226−年齢)。安静時心拍数×1・1+115も一般的です。安静時心拍数は気持ちを落ち着け脈を計ってください。最大心拍数の算出は、全力で12分間走をしてから脈を測ればもっと正確です。最大心拍数に対する割合が、80〜85%なら「きつい」、65%くらいなら「楽」です。キロ6分で走っていて65%なら、けっして「きつい」とはいえない。もっとがんばれるはずです。
基礎体力の向上や脂肪燃焼には「楽」な走りがよい。それは漫然と「楽」に走るより、65%の心拍数、最大心拍数が180の人なら117で走るということです。心拍計でその前後をキープする、あるいは自分にとっての心拍数117のスピードを知り、その速さをキープする。そうすれば、より効率的な練習が可能になります。
同様に「快適」や「追い込み」の心拍数(スピード)、フルマラソンを走り抜く心拍数(スピード)=80%くらい=も知っておきたい。山西哲郎先生、佐々木誠先生(快体健歩療術院院長)の指導のもと、それぞれの「スピード」の把握に取り組みました。(S)
佐々木誠先生にフォームの指導を受けました
実技は江東区の東京海洋大学ラグビー場で
骨盤を意識して走りました
グラウンド脇の盛り上がりを利用し、ヒルトレーニング
山西哲郎先生がハッパをかけます