約80人の参加者は、超ゆるゆる(10キロ以下)、ゆるゆる(10キロ)、そこそこ(15キロ)、満喫(20キロ以上)の4つに分かれ、5〜10人のグループになって、それぞれのグループでコースを決めます。海洋大学からだと、築地から隅田川沿いを北上して両国を目指す。晴海、豊洲、さらには台場へと湾岸エリアを走る。深川の下町情緒を味わう−などが、オーソドックスなコースでしょうか。
「満喫」コースのグループのひとつである私たちは、「鉄ちゃん」だというガイドの有無を言わさぬ引率で、江東区内の鉄道名所を巡りました。まずは、木場公園。ここの地下は都営大江戸線の車庫になっているのですが、地上からその様子はうかがえません。ここから親水公園を走り、小名木川と横十間川が交差するところ、Xの形にかけられたクローバー橋へ。近くの貨物線越中島支線の高架をくぐりました。
そして、明治通りのショッピングモール「アリオ北砂」前の交差点。この交差点の名称は「小名木川駅前」だと標識にあります。なのに駅の姿は見えず、「駅はどこ?」とランナーたち。「アリオ北砂」の場所にはかつて、巨大な小名木川貨物駅があり、廃止されたものの、交差点にその名をとどめたというわけです。
明治通りを南下し、南砂緑道公園に入りました。この公園はもとは、都電38系統(城東電車)の専用線でした、いまでは、すてきな桜並木に整備され、葉桜となっても花見を楽しむ人たちがいました。一団はさらに、東西線車庫(地上)を横目にしおかぜ橋を渡り、貨物線の終点(越中島貨物駅)や京葉線が地下に潜るところを見学しました。さらにさらに、以前はこの先に張り巡らされていた東京都港湾局専用線の「遺跡」も見ました。走行距離は21キロ。そんなに走ったら、マラニックにはならないとの批判も。でも楽しかったからいいじゃないですか。
マラニック開始前には「走る楽しさ、走る喜び」をテーマとする山西哲郎先生の講演、快体健歩ランニングクラブ代表、佐々木誠氏によるストレッチの指導もあり、充実した一日でした。(S)
山西哲郎先生の講演
佐々木誠氏(左手前)の指導で入念にストレッチをしました
出発前の記念撮影
これが「小名木川駅前」交差点だ
江東区内の細長い公園の多くは運河を埋め立てたものですが、南砂緑道公園は違います
中央区晴海と江東区豊洲の間にかかる港湾局専用線「晴海橋梁」
晴海地区を背景に記念撮影。後方の橋は未開通の環状2号線豊洲大橋
佃島で「ゆるゆる」グループと合流